世界を救えと神は言う。

運命を変えれるかと世界は問う。

金のために、その男は世界を導く旅に出る――

 

 

――――――――――――――――――――――――

数多に広がる並行世界。

神はその手に余るほどの世界の秩序を守るため

神の使いとし人間に世界の運命を握らせた。

​

 

運命調律。

混沌にへと向かう世界を変えるべく、選ばれし人間は世界へ赴く。

幾度に連なる運命の結び目を摘み取り、繋ぎ、紡ぎ、その後世へと時を歩ませる。

​

 

世界は問うた。

たかが人間に世界を変えられるかと。

​

 

神は答えた。

人間一人の力は神の一挙手一投足よりも奇跡を起こす力があると。

​

 

我らは望んだ。

その奇跡には、その軌跡には、一体どんな願いが込められているのかと。

​

 

愉悦を求め、悲劇を求め、

世界はただ、見届けることしかできない。