微睡みの中、一通のメールが俺の携帯を震わせた。

それが全ての、始まりだった――

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よくクズと罵られていた。 酒にたばこに女遊びにギャンブル。

そんなクズの代名詞と言われる四拍子が俺の生き甲斐だった。

その日も、借金取りから返済を踏み倒しパチンコへ出かけ、

見事に大敗を喫する結果となってしまった俺は、 いつものように安酒を煽り、

泥酔した状態で帰路についたのだ。

今思えば、それが俺にこれから降り掛かる、面倒で奇天烈な日々の始まりだったとも知らずに

 

酔っていた俺は、今時珍しい宗教を思わせるメールに記載された内容に興味を示し、

それを肯定する返事を送ってしまい、

そこからは、とんとん拍子に物事が進み、気がつけば俺は

大金をエサに神のお手伝いとやらをするゴッドアシスタントとなってしまった。

 

目が眩むほどの報酬に軽い考えで仕事を引き受けた俺に待ち受けていたそれは

異世界へ赴き救うという、突拍子も無い使命だった。

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神やら天使やら、到底信じられない存在を目の前に、俺は只々金のため、生活のために

その身を奮って、世界を救う旅に出る。

 

はぁ、本当にかったるい。

世界とか運命とか、ぶっちゃけ俺はどうでもいいんだ。

 

早く帰って、パチンコ打ちたい……